
―― パラケルススの原則から学ぶ、筋肉・食・そしてメンタルヘルスの本質
「このプロテイン、生成物入ってるんだよな」
「人工添加物って体に悪くね?」
……で? だから何が言いたい?
お前の目的は、そのプロテインを飲んで筋肉を育てることだろ?
だったら、黙って聞け。「パラケルススの原則」を。

引用元:https://docquity.com/articles/paracelsus-the-alchemist-journey/
【パラケルススの原則】
「すべての物質は毒である。毒でないものは存在しない。毒か薬かを決めるのは“量”である」
この一言、筋トレに人生かけてるお前の脳天にぶち込んでおけ。
日本ではあまり知られていない考え方かもしれないが、これは全フィットネスオタクに突き刺さるべき金言だ。
「人工だから体に悪そう」とか言っておきながら、コンビニのカフェラテを毎日がぶ飲みしてないか?
それ、パラドックスだぞ。
【日本の食品は“過保護レベル”で安全管理されている】
たとえばプロテインに含まれる人工甘味料や添加物。
これらは、厚労省や食品安全委員会などの機関が「安全とされる摂取量」を厳密に定め、その範囲で使用が許可されている。
つまり現代日本の食品は、「パラケルススの原則」をもとに設計された“安全設計の塊”だ。
お前が読んでるそのラベルの裏には、科学の積み重ねがある。
「人工=悪」ってだけで食品を切り捨ててないか?
それ、めちゃくちゃもったいない。筋肉にとってもマイナスだ。
【実は“ビビり思考”の方が筋肉を壊してる】
「これもダメ、あれもダメ」
そんな神経質な状態で食事してるお前。
残念だが、ストレスで筋肉の合成効率を落としてるぞ。
- ストレス → コルチゾール上昇
- コルチゾール → 筋肉合成(アナボリズム)を阻害
つまり、安全なプロテインに文句つけてるその不安こそが、筋肉にとって“最大の毒”かもしれない。
【タバコ、アルコール、カフェイン――結局どれが筋肉に最悪?】
NO1■ タバコ:アウト。筋肉合成阻害、血流悪化。即刻やめろ。
はっきり言おう。
タバコは慢性的に体を痛めつけるだけの存在だ。
血管は縮む、酸素は運ばれにくくなる、回復は遅れる。つまり──
お前の筋肉、ずっと酸欠でイジメられてるんだよ。
「でもストレスが…」って言いたくなる気持ちもわかる。
コルチゾールで脳がやられるくらいなら吸った方がマシ、って理屈も一理ある。
でもな、よく考えろ。
筋トレしてるなら、そこで“発散”できてるはずだろ?
鉄を握ってイライラをぶち込めるなら、
あえてニコチンに頼る必要あるか?ないだろ。
むしろ言わせてもらうが──
筋トレしてもタバコがやめられないなら、それはもう“メンタルの筋トレ”が足りてないって話だ。
No2■ アルコール:悪影響大。筋肉の修復を妨げる。飲むなら最小限に。
人間関係は大事だ。
社会で生きる以上、飲みの場もゼロにはできない。だからこそ、酒は完全否定しない。
だが、忘れるな。
アルコールは、合法ドラッグである。
・判断力の低下
・理性の麻痺
・暴力、事故、記憶障害
これらは、どんなに「自分は大丈夫」と思ってるヤツにも起こる。
実際、飲酒運転で命を奪う事故、酔って暴れる事件、全部「ちょっとだけ飲んだだけ」から始まってる。
酒は飲んでも、飲まれるな。
この言葉はただの標語じゃない。筋トレと両立させたいなら絶対に守るべき鉄則だ。
アルコールを摂るなら、
- 食事と一緒に
- 酔わない量で止める
- 翌日のトレーニングに響かせない
これができて初めて、「筋トレと酒の共存」は成立する。
酔って記憶を飛ばすのが楽しい?
それ、“筋肉の成長を犠牲にしてまで得たい快楽”なのか、よく考えろ。
No3■ カフェイン:筋トレ前の摂取は効果的。集中力・持久力UP。量とタイミングを守れば有益。
筋トレ民にとって、カフェインはもはや武器だ。
- トレ前の覚醒
- 集中力アップ
- 脂肪燃焼サポート
この3点セットが期待できる。間違いなくサプリメントとして優秀。
そして何より──
酒やタバコと違って、圧倒的に“やめやすい”。
だからこそ、気軽に毎日摂ってるやつ、多いんじゃないか?
だが、忘れるな。
カフェインも“慣れたら”効かなくなる。
毎日ドリップ何杯もぶち込んでたら、
体は「それが通常モード」になって効かなくなる=ただの水に成り下がる。
だからこそ大事なのは**“抜く日を作る”こと。**
いわば、“リセット期間”を自分で設ける知性があるかどうかだ。
ここでまとめると、
タバコは、逃げ。
酒は、付き合い。
カフェインは、戦略。
「毒か薬かを決めるのは“量”」だ。これを基準に生きろ。
「天然だからOK」「人工だからNG」
そんな単純なラベルで判断してると、真実を見失う。
見るべきは“成分の名前”じゃない。
摂取量と、自分の身体がどう反応するかだ。
「毒か薬かを決めるのは“量”である」――by パラケルスス
筋肉は、これを理解した者についてくる。
ラベルじゃなく、ロジックで選べ。
感情じゃなく、実践と結果で語れ。
パラケルススは16世紀ルネサンス期のスイス生まれの医師・錬金術師で、本名は フィリップス・アウレオルス・テオフラストゥス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム です。とても長い名前ですが、彼は自らを「パラケルスス(偉大なケルススを超える者)」と名乗りました。
当時の医学はギリシャのガレノス医学や占星術に大きく依存していましたが、パラケルススはこれに真っ向から挑戦し、実験や臨床を重視しました。鉱物や化学物質を用いた治療を導入し、「近代毒物学の父」とも呼ばれます。