白米を食べて病気になった時代があることは知っておこう!

筋トレをしている皆さん、食事は筋肉をつけるための重要な要素ですよね。

特に、日本人である我々は主食である白米をよく食べる方も多いと思います。

しかし、江戸時代には白米を主食とする生活習慣が、ある病気を引き起こしていました。

それが「江戸患い(えどわずらい)」です。筋トレや健康に興味がある皆さんには、この病気について知ることで、栄養学の大切さを改めて理解していただけると思います。

江戸患いとはなにか?基礎的な説明

江戸患いとは、元禄・享保時代(1680年から1736年)に江戸、京、大坂の三都で流行した脚気(かっけ)の別名です。

脚気はビタミンB1不足によって引き起こされる病気で、主に神経や心血管系に影響を及ぼします。

症状としては、手足のしびれやむくみ、筋力低下、さらには心不全を引き起こすこともあります。

江戸患いの詳しい説明

江戸時代、特に都市部である江戸や京、大坂では、白米が主食として広く普及していました。

しかし、精米された白米は、栄養価が低く、特にビタミンB1がほとんど含まれていません。

このため、白米を主食とする人々はビタミンB1不足に陥りやすく、脚気を発症することが多かったのです。

この現象が広く見られたため、「江戸患い」という名称がつけられました。

現代でいう現代病に当たると考えてよいでしょう。

戦国時代は、戦ばかりで貧しい家庭が多かったのですが、

元禄・享保時代(1680年から1736年)になると戦は落ち着き徳川幕府の時代です。

関ヶ原の戦いが

「ヒーローわーわー関ヶ原」

1600年ですので、平安が落ち着いた80年後ぐらいからですね。

白米と玄米の違い

白米と玄米の違いを理解することは、江戸患いを防ぐための重要なステップです。

意外と知らない人が多いのですが玄米は、精米されていない米のことです。

したがって、玄米にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

一方、白米は玄米からぬかや胚芽(はいが)を取り除いたもので、食感や味は良いものの、栄養価が大きく減少します。

特に、ビタミンB1が大幅に減少するため、白米だけを摂取していると栄養不足に陥りやすくなります。

今の時代は白米食べても大丈夫?

白米を食べてもいまは病気になる話はありません。

江戸患い(脚気)の脱却といってよいでしょう。

その理由は、主に食生活の改善とビタミンB1の重要性が理解され、広く認識されたことによります。

以下にその具体的な理由を説明します。

1. 栄養学の進展

19世紀末から20世紀初頭にかけて、脚気の原因がビタミンB1(チアミン)の不足によるものであることが科学的に解明されました。

特に、オランダの医師クリスチャン・エイクマンが東南アジアでの研究を通じて、白米ばかりを食べることが脚気の原因であることを発見しました。

この発見により、ビタミンB1の重要性が認識されるようになりました。

2. 食生活の改善

20世紀に入ると、白米中心の食生活から多様な食材を取り入れる食事へと移行が進みました。

特に、精米度の低い米や、ビタミンB1を多く含む食品(玄米、全粒粉のパン、豆類、ナッツ類など)が普及するようになりました。

3. ビタミン強化食品の導入

ビタミンB1を強化した食品やサプリメントの導入が進みました。

これにより、白米を食べ続けることによるビタミンB1不足が防がれるようになりました。

例えば、ビタミンB1が強化されたパンや穀物製品などが一般的になり、栄養バランスを改善することができました。

4. 公衆衛生と教育の向上

公衆衛生の向上と栄養教育の普及も、江戸患いの撲滅に大きく寄与しました。

学校や地域での栄養教育により、バランスの取れた食事の重要性が広く理解されるようになりました。

また、医療機関や政府が主導する健康キャンペーンも、ビタミンB1の摂取を促進しました。

5. 医療技術の進歩

脚気の診断と治療法も進歩し、ビタミンB1の不足を早期に発見して適切に治療することが可能になりました。これにより、脚気による症状が進行する前に対処できるようになりました。

以上、これらの要因が組み合わさり、江戸患い(脚気)は過去の病気となり、現代ではほとんど見られなくなりました。

食生活の改善と栄養に対する理解の向上が、健康維持にとっていかに重要であるかを示す良い例となっています。

しかし油断は禁物です。

糖質が多い白米なので、トレーニング前に栄養補給などには良いですが、減量などを考えている場合はさけるようにしましょう。

ただここでは白米を食べるなという記事を書きたいわけでなく、

玄米を食べればよいという話をしたいだけです。

江戸患いから考える栄養学

筋トレをしている方にとって、バランスの取れた栄養摂取は非常に重要です。江戸患いの歴史から学ぶべきことは、単一の食材に偏ることなく、様々な栄養素をバランス良く摂取することの大切さです。

特に、ビタミンB1はエネルギー代謝や神経機能に重要な役割を果たします。

玄米や全粒粉のパン、ナッツ類、豆類など、ビタミンB1を豊富に含む食材を積極的に取り入れることで、健康を維持し、筋トレの効果を最大限に引き出すことができます。

江戸患いの歴史から学び、現代の食生活に活かすことで、健康的な体作りに役立ててください。食事と栄養のバランスを考えることが、筋肉の成長と健康維持の鍵となります。

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