これはバイブルではないのか!?
筋トレをやっている人、
筋トレをこれから始めようと思っている人、
なにもやる気がしない人にぜひ読んでもらいたい本!それは、
超筋トレが最強のソリューションである ~筋肉が人生を変える超科学的な理由~
です。
でもなんかふざけてませんか?
表現が大げさではないです?
このように本の表紙を派手にしたり、タイトルを誇張して、結果大したことなかったという本は山のようにあります。
例えば、
「誰でも月に100万円を簡単に稼げます。」
「3か月でだれでも英語ペラペラになれます。」
のような感じです。
因みソリューションの意味は「問題解決」になり、この本を日本語に意訳すると、
「すべての問題は筋トレをやることにより解決されます。」
っといってるわけです。そして著者の名前がTestosterone(テストステロン)
テストステロンとは男性ホルモンという意味です。
タイトル、著者名を見る限り、ただのコメディチックな本という印象しか受けませんし、読む価値を見出すのは難しいです。
ただあまりにもアマゾンレビューが良かったので、興味本意で読んでみました。813個のレビューがあり、書籍4.3は中々すごいです。
読んだ感想の前に一言、伝えたいことあります。
「私はこの本を開いた瞬間から彼の世界観に引きずり込まれ、気づいたら読み終わっていました。」
これは男性女性を問わず、またお年寄りから子供まで万人に受ける、まさにバイブル(聖書)になりうる、本だと思いました。
すいません。 前置きが長くなりました。
本の内容についてまとめています。
書評
まずこの本の著者ですが、
Testosterone(テストステロン)さん
1988年生まれ。学生時代は110キロに達する肥満児だったが、米国留学中に筋トレと出会い、40キロ近いダイエットに成功する。大学時代に打ち込んだ総合格闘技ではトッププロ選手と生活をともにし、最先端のトレーニング理論とスポーツ栄養学を学ぶ。現在はとあるアジアの大都市で社長として働きつつ、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に普及させることをライフワークとしている。
そして共同で、
久保孝史 さん
1990年生まれの27歳。大学施設のトレーナー、ラグビー部のS&Cコーチを経て、現在は都内の大学バスケットボール部S&Cコーチ。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程に在学中。保有資格はスポーツ科学修士、認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)
構成
第一章から第八章の構成となっており、この本が読みやすい理由として3つのパターンで書かれていることが大きな特徴としてあります。
①著者のテストステロンさんと久保さんの会話形式
②漫画
③テストステロンさんのポエム集
①著者のテストステロンさんとスポーツ久保さんの会話形式
テストステロンさんと久保さんの会話形式ですが、久保さんはスポーツ科学修士をお持ちの方なので、専門的な内容をグラフや表を用いてわかりやすく説明しています。また所々にテストステロンさんとの掛け合いの中で冗談が入るので「プスッ」っと笑ってしまい難しい用語が出てきてもスルーできます。
②漫画
実録のストーリが6つ掲載しております。
強迫神経症という、体がプルプルと震えてしまう人が、筋トレと出会うことにより自信を取り戻した話。
摂食障害で悩んでいる女の子が筋トレと出会いどう変わったのか?
その他、うつ病や挫折を経験した人が、筋トレと出会うことにより、どのような人生を歩むことになるのか?
たかが筋トレぐらいで大げさだと思うかもしれませんが、メンタルとフィジカルの関係がこれほどまでに深く結びついている事を、これまで考えてこなかった私には衝撃的な内容でした。
この実録ストーリーの部分で共感して泣く人がいてもおかしくないぐらい、しっかりと作り込まれた漫画です。
③テストステロンさんのポエム集
半分シャレのようで100%真面目なテストステロンさんのポエム集。あとでも紹介しますが、いくつか私がお気に入りのポエムがあります。
特に読んでもらいたい章
30代以上の人に読んでもらいたいの章は、
第2章の
「筋トレは最強のアンチエイジングである。」
本でも紹介されていますが、筋トレをするようになると、必然的に食事や生活習慣を気を付けるようになり、睡眠の質が上がります。当たり前ですが、運動をすると代謝がよくなり血行がよくなります。アンチエイジング(anti-aging)という言葉ありますが、これは抗加齢(こうかれい)や抗老化(こうろうか)意味します。簡単にいうと年齢を重ねると共に、さまざまな身体の悩みが現れるのでそれをなんとかしましょうということです。
具体的には筋力低下、肌のトラブル、慢性的な疲れ、男性機能の低下、やる気・活力が出ないなどです。
そしたら運動したら解消されるのでは?となりますし、その通りなんです。ただ現代の筋トレはもっと科学的な知識を取り得て、昔のように水なしの運動をして、気合や根性を鍛えることはしません。また、うさぎ跳びで膝や腰を痛めることもありません。のでご安心を!アンチエイジングでもっとも効果的な方法は、健康な体を作ることです。その他の方法は痛み止めと思って下さい。
モテたい人はずばり
第3章の
「モテたかったら筋トレしかない」
これを20代のころに読んでいたらもうちょいモテていたかもしれない!っと根拠がないことを考えてしまうぐらい論理的に解説しています。モテるための方法としては色々とあると思いますが、まずは自分に自信を持つことが大事です。自信がない人は異性だけでなく、同性からももてません。ただし、言うのは簡単だけど自信を付け方がわからない!という方。 繰り返しになりますが、なぜ筋トレしたら自信がつくのかを科学的に説明しているのがこの章です。納得いく回答を得られるでしょう。
お金を儲けたい人なら
第4章の
「仕事が出来る人はなぜ筋トレをしていいるのか」
これは一時前から気になっていたことですが、昔の社長さん(お金持ち)といえば、お腹がぽっこりでていて、いかにもだらしなく、キャバクラなどの夜のお店では羽振りが良く、いかにも不摂生の人がお金持ちのイメージがありました。
しかし最近はそのようなステレオタイプの情報はインターネットのおかげで間違いだと気づき、誰もが知っているGoogleの社長もFacebookの社長もアマゾンの社長も、皆さん筋トレをやられてます。
世界で一番忙しい仕事と言われる仕事、「アメリカ大統領」以前はオバマ大統領でしたが、筋トレをやっているで有名でした。
その他気になる会社があったら調べてみて下さい。有名な会社の社長さんが筋トレをしているかどうか!きっとやってます。
詳細なことは本に書いてますが、なぜ筋トレと仕事が出来る人が同じなのか興味深い内容となってます。
自分に圧倒的な自信をつけたい人なら
第8章の
「自信がない人は筋トレをしろ」
自信がある、ないはその人の資質に大きく左右されると思っていました。しかしこの本を読んでからは、自信は後からでも十分につけることが出来るし、むしろ後から付けた自信の方が強いことに気づきました。好きな人に告白する3か月前に筋トレしたら上手くいくのでは?と思わせる内容です。また仕事面でもプライベートでも筋トレをすることによって、今後周りの人が良い意味であなたに対しての見る目が変わると思います。
あとよくある、筋トレする時間がないという人がいますが、上記でも説明したように、世界で一番忙しいとされる職業「アメリカ大統領」でも出来てます。出来ないというのはただの言い訳です。
最高のパフォーマンスを出すためです。睡眠、食事、筋トレ。この3つは生きていくうえで、必須種目と私は信じています。
好きなポエム集
筋肉は恋人と同じだね。マメにケアしてご機嫌をとらないとすぐにすねていなくなっちゃう。週6で
筋トレする僕は毎日がデートみたいなもんだ。 愛してるよ
似たようなポエム集がテストステロンさんからよく出てきます。歯磨きを1日やっても歯は綺麗にならない。毎日やるから意味がある。
継続してやらないと女性も筋肉も逃げていきます。ただ女性と違うところは、女性からフラれることはあっても、継続すれば筋肉にフラれることはありません。
中身だけを見て欲しいなんてそもそも甘い
この言葉はささりました。この本を読むまではよく言ってたのでw
筋トレをする意味は筋肉をつけるだけでなく、アンチエイジング効果により、いまより若々しい状態を作り、自信というオーラをまとい、スマートな体系を作り上げること。これが嫌いという女性がいるなら縁がないと思って次にいきましょう!
人間も動物も最後は体力がモノを言う
筋トレをすると同時に体力も付きます。これは仕事もやプライベートでも非常に重要です。
体力がないと沢山遊べませんし、体力がないと仕事も沢山できません。
もしいま十分に体力があって大丈夫と思っている人がいたら、いまよりさらに体力があったらどう思いますか?
もっと楽しく充実した生活を送れると思います。
この本のデメリット
個人的には大好きな本ではありますが、アマゾンの商品レビューをみてみると★1の低評価があります。
その理由をまとめると、
- 専門性にかけている。内容が薄い。
- 前向きな言葉が多い。
- ただの自己啓発本。
などがあげられます。
確かにこの本を、トレーニング方法のガイドブックのみとして購入するのであれば、他にもっと良い本があるかもしれません。しかし大半は好みの問題だと私は思います。
最初の方でもお伝えした通り、かなり良い評価を得ていることは間違いないので、読む価値があると思います。
書評のまとめ
ここまでだらだらと私の書評にお付き合い下さいましてありがとうございます。
ただ私がホントにこの本をお勧めしたい人は10代の方です。この本にもっと早く出会っていれば自信をもって筋力トレーニングを真面目に行い、いまよりもっと楽しい人生が送れていたような気がします。
ただ年齢というのはただの数字。色々と年齢的に制限されることはありますが、筋トレに年齢制限ありません。
筋トレのモチベーションをいまの10倍高めたい方はぜひこの本を手に取ってもらいたいと思います。
まだ必要ないという方は、いつかこの本を手に取ってもらえればと思います。
私が書いた本ではないですが、自分事のようにこの本を紹介させて頂きました。
それではこれからスクワットやってきます。