
コーヒーが大好きで、一日最低でも3杯は飲みます。
そんなコーヒーですが以前、
「コーヒーと筋肉の関係」
という記事を書きました。
結構な反響があり、筋トレする人は結構コーヒー好きの人が多いということが再確認が出来ました。
本題ですが、
風邪を引いた時にコーヒーを飲むことは悪いと事と、教えられ育ったわけですが、実際に色々と勉強してみると間違っていることが多々あります。
先に結論からいうと、実は風邪を引いた時にコーヒーを飲んで、
良いです。(≧▽≦)
むしろ、飲んだ方が良い!
ただし、いくつか注意点があるので、なぜコーヒーを飲んでいいのかを出来るだけわかりやすく解説していきます。
●コーヒーはビタミンCを破壊しない。
長野県短期大学のPDF資料を参考に説明します。
タイトル「コーヒーの中のビタミンCの安定性」
実験の内容はまず、コーヒー成分自体にはビタミンCが含まれていないため粉末のコーヒーにビタミンCを加え、その残存量の安定性に関する実験行ったようです。
なんと結果はコーヒーがビタミンCを破壊するという世間のイメージとは裏腹にコーヒー内で90日間におけるビタミンCの残存量に変化がほとんど見られませんでした!
特にビタミンCは熱に弱い成分ですが作りたての熱いコーヒー内でも安定して存在しその後、時間の経過と共に減少傾向がでたようです。しかし急に0になるわけではありあません。 緩やかな右肩下がりです。
また、砂糖を入れた場合のコーヒー内でもビタミンC内の安定性は実験で見る限り入れない場合とほとんど変化がなかったようです。
補足
●コーヒーは市販の製品の中から粉末型としてNESC-AFEINSTANTCOFFEE(ネッスル日本(株))及び顛粒塾としてMAXIM FREEZEI)RIEDINSTANT
COFFEE(味の素ゼネラルフーズ(株))を使用。
●ビタミンC結晶は和光純薬の試薬特級を使用。
●砂糖は上白糖(三井製糖(株))を使用。
※詳しく下記リンクより、確認出来ます。
https://u-nagano.repo.nii.ac.jp/n=repository_uri&item_id=732&file_6
この研究からわかることを纏めると、コーヒーがビタミンCを破壊するとはいえません。
ただそのような誤解が生まれたのはコーヒーには利尿作用があるからです。
ビタミンCを沢山とっても体の中で全て吸収されるわけではないので、吸収されない分はおしっこで流れてしまいます。
するとおしっこの色が黄色になり、ビタミンCが外に逃げていると感じる方も多いと思います。
風邪を引いた時にビタミンCはしっかりと摂る必要があることは周知の事実ですが、コーヒーによってビタミンCは破壊されないことだけまずは理解していただきたいです。
コーヒーは風邪を引いた時に飲む理由と注意点。
風邪を引いた時にコーヒーを飲んだ方が良い理由。
●体が少し楽になる。
カフェインによって交感神経を活発になり、血圧が上昇し、新陳代謝が活発になります。
元気になるので、解熱作用もあるといわれています。
これは筋肉とコーヒーの記事でも説明してます。
●利尿効果
少し雑な説明になりますが、体に必要でないものが、おしっことして外に排出されます。
牛乳を飲んで、白いおしっこがでないのは、体内で必要なものだけ吸収しているからです。
つまり、おしっこというのは、体内には必要なくなった、水のゴミなのです。
もし、体の中のゴミが溜まり続けたらどうなるか?体の中がゴミでいっぱいになり、体がうまく働かなくなってしまいます。
おしっこがでるというのは、体から水のゴミをだして、体を常に綺麗にしていることになります。
特に風邪をひいている時は熱を発しているので、脱水状態にならない為にも通常よりも多く水分を取る必要がありますが、おしっこを我慢する必要はありません。 出したら入れるだけです。
●胃液の分泌を活性化させるる
食欲が湧きやすいということがあります。風邪を引いた時こそ栄養が大事です。
特に
*ビタミンA ・・・のどや鼻などの粘膜を保護する
緑黄食野菜・レバー・うなぎ・チーズなど
*ビタミンB1・・・糖質をエネルギーに変え、身体の疲れやだるさを軽減する
豚肉・大豆・うなぎ・胚芽米など
*ビタミンC ・・・ウイルスに対する抵抗力を高める働きがある
レモン・柿・キウイフルーツ・イチゴ・パプリカ(赤・黄)・ブロッコリー
*たんぱく質 ・・・新陳代謝を高める
肉類・魚介類・卵・大豆製品・乳製品など
になります。
お気づきの方もいると思いますが、筋トレ飯とほぼ一緒です。
ただ、違いをいうと消化の良い ”料理” にして召し上がって下さい。
体が弱っている状態の時に、胃腸に負担をかけ過ぎるのはよくありません。
注意点
コーヒーに含まれるカフェインですが、睡眠を阻害します。
なので、十分に休息をとってお布団で過ごすのがきつくなった時に、目覚めの1杯として飲むのは良いです。
食事を無視して、コーヒーだけ飲むのは避けて下さい。健康な時もそうですが、胃腸に負担がかかります。
風邪の時の正しいと思う、コーヒーの飲み方。
十分な栄養をしっかり摂る。特にビタミンC。ビタミンCは常に意識して摂取して下さい。尿で流されたらまた摂ればよいだけです。
コーヒーは睡眠をしっかりととった後に飲む。 倦怠感などは多少和らぎます。※ただあくまでも一時的な効果ということを忘れないようにして下さい。
カフェインの覚醒作用は、疲労などの「原因」を取り除いているわけではなく、脳の中枢神経を興奮させているだけです。
コーヒーにハチミツを入れる。
はちみつが風邪によいことはよく聞きますが、英オックスフォード大学の研究結果でもせきや風邪の治療には市販薬よりも、はちみつのほうが有効である可能性があることがわかったという論文があります。
ハチミツの栄養素としては、
ミネラル | ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄など |
ビタミン | ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなど |
アミノ酸 | バリン、アルギニン、ロイシン、イソロイシンなど |
ポリフェノール | カフェ酸、ρ-クマル酸、フェルラ酸、クリシンなど |
有機酸 | グルコン酸 |
になり、のど飴などでハチミツの名前はよく聞きます。これは
殺菌効果と防腐作用、粘膜保護効果。それに加え、疲労回復効果もあります。
喉を大事にする職業の人で積極的にハチミツを摂っている人も多いです。
あとは、栄養価の高い、豆乳や牛乳などでわって飲むと、飲みやすいというのもありますが、栄養面でも良いです。
まとめ
風邪の時はコーヒーを飲んでよい。
ただし、カフェインにより睡眠に影響を与えるので、しっかりと寝たあと。
風邪の時は沢山の栄養を必要とするので、ハチミツや豆乳を加える。
消化の良い食事を摂り、胃腸に負担をかけない。コーヒーは食後が良い。
カフェインはビタミンCを破壊するは間違い。
となります。
風邪の時に、生姜ハチミツドリンクだけでなく、コーヒーも今後は我慢せず飲んでも問題ないと思います。
トリビア
ビタミンCといえば、酸っぱいイメージや色でいうと黄色と思われがちですが、
色は無色です。味は無味です。
これは恐らくレモンの印象が強いと思います。
酸味の正体はクエン酸です。
ビタミンCを多く含む食材は、アセロラです。
アセロラとレモンを比較してみて下さい。
アセロラ | 1700mg |
グアバ | 228mg |
キウイフルーツ | 69mg |
イチゴ | 62mg |
レモン | 100mg |
下記はグラフにしたものです。

桁が違ってきてます!でも今更、ビタミンCの色と思っていた黄色を、今後アセロラ色の赤に思うのは難しいです(;^_^A

※画像出展:楽天市場 情熱畑さんのサイトより
最後にビタミンCは成人で、1日の推奨量が100㎎(2015年版食事摂取基準)と設定されています。
しかしビタミンCを摂り過ぎた場合でも、尿として流れてしまうので、特に問題はありませんが、ビタミンCを摂り過ぎて下痢を起こすことがあるようです。これは肝臓が悪いことが多いようです。
私や私の周りでは摂り過ぎて下痢になった経験がある人がいないので、はっきりとは言えませんが、
その場合は摂取量を抑えて下さい。
肝臓を労わって下さい。