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筋トレをするときに、音楽を聞きながらトレーニングを行う人は多いと思います。
実は音楽には身体にさまざまな効果をもたらし、筋トレに良い影響を与えることをご存知でしょうか?
今回は音楽が筋トレにもたらす影響やオススメの曲などについて、Brunel UniversityのCostas I. Karageorghis氏の論文(R)をもとにご紹介します。
本記事を読んで、筋トレに好影響を与える音楽を知り、筋トレに活かしてみてくださいね。
音楽が身体にもたらす3つの効果
まず、音楽が身体にもたらす効果についてご紹介しましょう。
現在のところ、音楽が身体に影響を与えるメカニズムは明確には判明していません。
しかし、多くの研究から次のようなメカニズムによって、音楽が身体に影響して効果をもたらしているのではないかと考えられています。
運動中の辛さの緩和
運動中に音楽を聞くと音楽に注意や意識が向くため、疲労感や辛さを感じにくくなります。
疲労感や辛さを感じにくくなるので、音楽を聞かなかったときよりも高い負荷量や長時間の運動ができるわけです。
ただし、音楽による運動中の辛さの緩和効果は軽〜中等度の運動強度に限定されています。
高強度の運動では意識が運動に向いてしまい、辛さの緩和に効果が期待できないというのです。
では、高強度の運動には音楽が意味ないのかというと、そんなことはありません。
高強度の運動による疲労感は、音楽によってポジティブな認識へと変化させる可能性があると報告されています。
つまり、高強度の運動を行った後の辛い疲労感は、音楽を聞くことで良い疲労だと感じられるようになるのです。
運動心拍数への影響
音楽には曲調やジャンル、テンポによって、心拍数を上げたり下げたりする作用があると報告されています。
心拍数が高まることで、身体が運動パフォーマンスを発揮しやすい状態へと変化し、効果的なトレーニングを行えるようになるでしょう。
このように音楽によって心拍数を高め、身体の覚醒度をあげることで、運動パフォーマンスの向上に効果が期待できます。
感情への影響
音楽が感情に影響を与えることは、みなさんも経験があると思います。
明るい楽しい音楽を聞いたときには嬉しい気持ちになり、静かな落ち着いた音楽を聞いたときには穏やかな気持ちになったことがあるでしょう。
音楽による感情の変化が運動に与える効果としては、運動前に好きな音楽を聞くことで自信が高まり、不安感情が抑えられると報告されています。
また、モチベーションアップにも良い影響を与えるといわれており、運動の継続や最大出力を増加させる効果も期待できるでしょう。
このように音楽には、運動のパフォーマンスを高めるとされる結果が数多く報告されています。
筋トレの際には音楽を活用することで、より効果的なトレーニングを行えるでしょう。
筋トレの効果を高める最適な曲とは?
筋トレの効果を高める最適な曲は、心拍数を高めて覚醒度をあげてくれる曲です。
心拍数が高まり、覚醒度を上げることで身体が運動に適した状態になります。
曲のテンポを示すBPMで表すと、BPM125〜140の曲がオススメです。
BPM125〜140の曲は、心拍数と覚醒度に好影響を与えて、筋トレのパフォーマンスアップに繋がるとされています。
BPM125〜140は次のような音楽です。
・B’z「ultra soul 2011」(BPM125)
・LiSA「紅蓮華」(BPM135)
・サカナクション「アイデンティティ」(BPM140) など
また、BPMに拘らなくとも自分が好きな音楽だとモチベーションアップや耐久力が向上したと報告されています。
筋トレのときに聞くお気に入りの曲がまだないという人は、BPM125〜140の間の曲から探してみると良いでしょう。
またジャンル別ですが、EDMならBPMが128前後でオムニバスの楽曲もYOUTUBEMUSICやスポティファイなどで探しやすいと思います。
ジャンル | BPM |
---|---|
EDM | 128前後 |
Electro(エレクトロ) | 110-150 |
House(ハウス) | 120-130 |
Techno(テクノ) | 120-150 |
私がよく利用するのはNCS(No Copyright Sounds※著作権フリー)の音源で、下に貼り付けているBGMは気に入ってます。
タイトルも
「Energy」 エナジー!!
BPMは128となります。
ぜひ使ってみて下さい。
音楽を聴くベストなタイミングとは?
筋トレの効果を高めるためには、音楽は筋トレ前か筋トレ中に聞くと良いです。
筋トレ前に音楽を聞くと、心拍数と覚醒度が高まります。
心拍数と覚醒度が高まることで、身体が筋トレに適した状態となり、パフォーマンスの向上が期待できるでしょう。
また、筋トレ中に音楽を聞くと、音楽に集中して筋トレの辛さを感じにくくなります。
そのため、筋トレが辛いと感じる人は、筋トレ中に音楽を聴いて辛さを紛らわすと、トレーニングの継続に効果が期待できるでしょう。
このように音楽を聞くタイミングによって、得られる効果は異なります。
自分が求める効果を発揮できるタイミングで音楽を聞くと良いでしょう。
まとめ
今回は音楽が筋トレに与える影響についてお伝えしました。
なんとなく筋トレ中に音楽を聞いていたという人は多いかもしれませんが、このようなメリットを知らなかった人も多いのではないでしょうか。
ご紹介したように音楽は筋トレに合わせて使うことで、筋トレの効果をより高められます。
筋トレに最適な音楽を活用して、より良いトレーニングを行ってくださいね。
参考文献:Brunel UniversityのCostas I. Karageorghis氏の論文(R)