日本だけではない!ヒマラヤ山脈の麓のネパールでジムが流行っている?!

Contents~目次~

「筋トレブーム」

巷でよく聞く言葉です。

ここ数年、日本でも日常的にもジムに通ってトレーニングをする人は増えてきました。街を歩いていても24時間のジムは乱立し、プロテインドリンクを常飲する人も珍しくありません。

しかし、この筋トレブームは日本に限った話しではありません。

ヒマラヤ山脈、エベレストで有名な「ネパール」という国でも「筋トレブーム」が起きているのです!

海外のジム事情に興味ある方はぜひお読みください!

ちょっとだけネパールについて

日本で流行っている筋トレですが日本から遠く離れたネパールでも筋トレは大流行しているんです。

しかし、ネパールの筋トレを話す前に

「ネパールってどこ?」って思う人も多いので、ちょっとだけネパールの説明をさせてください。

ネパールはこの地図のようにアジアの中の一つです。

人口は3000万人、面積も東北と北海道を合わせたくらいの日本よりも小さな国です。

有名なものとしてはエベレストでしょう。世界一高いエベレストがあるのがネパールです。

この写真は、ネパールの首都のカトマンズです。

ネパールと言えば「山!」と言ったように、大自然の中での暮らしをイメージをされるのですが、首都のカトマンズは人口も150万人を超える大きな都市なんです。

首都のカトマンズは人も多いし、車の交通渋滞もすごいし活気ある街なんです。

ネパールで筋トレが大ブーム?!

そんなネパールなのですが、筋トレが大流行しているんです

首都カトマンズのGoogleマップで『gym』と検索すると・・・

こちらの検索結果!

このハートの箇所全てがジムなんです!

灰色で囲われているところは広さは全長27kmで大阪の環状線の21kmよりやや広いくらいの地域でジムがこれだけあるんです。

Googleマップに登録されているジムだけで180箇所出てくるんです。

Googleマップで検出されないジムもまだまだあるので、カトマンズにはジムの数は200から250くらいはあるかと思います。

私も生活していても「あ、あそこにまた新しいジム出来たんだ」って何度も感じるくらい、ジムが乱立していています。

ネパール人のジム経営者に話しを聞いたら

「今はジムはドル箱だよ。ジムを開けばお客が来る」

そんな話しもしていました。

ネパールでジムが流行っている確かなるデータ

この記事を読んでいる方々には遠い国の話しで中々頭に入ってこないかと思ので、確証たるデータでネパールのジムブームを理解してほしいと思います。

この先ほどのマップの面積はおよそ65㎢なんですね。

一方で大阪市内の面積が223㎢なんです。

面積では3倍以上、大阪の方が大きいのですが

大阪市内のジムの数が202なんです。

カトマンズも200程度のジムの数があって、大阪のジムの数もほぼ同じ数。

つまり

ネパールの首都カトマンズには大阪市の3倍もジムが密集しているんです!

これでネパールでのジムブームを理解してくれたでしょうか?

なんでネパールでジムが人気なのか?

これだけジムがあるのも不思議ですよね。

日本も巷に24時間ジムが増えてきているとはいえ、トレーニングする場所には困るもの。ネパールでは3歩歩けばそこにジムがかにあります。

ネパール人がジム好きな理由。

一つはネパールには元々「モーニングワーク」という文化があるんです。

ネパールの老若男女皆さん朝早く起きて運動する人多いんですよ。

朝から外でランニングする人がいたり、運動と合わせて朝にお寺に参拝に行ったり、ヨガをやったりなど、ネパールの皆さん何かしら朝に運動をするんです。

ちなみにネパールですと、朝5時に起きるのが普通です。日の出と共に朝早く起きてミルクティーを飲んでゆっくりするんです。

それでいて、ネパールの会社や仕事の始業時間は10時のところが多いので、朝の時間を有効活用したがるんです。

しかし、ネパールでのジム文化は昔から元来根付いているものではなくて、全くの新しい文化なのです。

ネパールの糖尿病について書かれた論文には

One possible reason might be that, in Nepal, attending gyms for physical fitness or subscribing to specific exercise courses is an unfamiliar and new concept, especially among the older respondents. 

Barriers and facilitators to physical activity among urban residents with diabetes in Nepal

『考えられる理由の1つは、ネパールでは、体力のためにジムに通ったり、特定の運動施設に登録したりすることが、特に年配の回答者の間では、なじみのない新しい概念である可能性があります。』

日本では年配の方が市営ジムに通って身体機能が衰えないようにトレーニングしている姿などはよく見かけます。

ですが、ネパールでは年配の人がトレーニングすることはなく、若者の新しい文化なのです。

ネパールの筋トレは朝が早い

朝が早いネパール。

ネパールの筋トレは朝ジムが一般的です。

朝は5時過ぎには起きて、家でミルクティーを一杯飲む。

そして朝6時過ぎから家の近所のジムに行きます。

ジムの戸を開けると、トレーニングをする音がガッシャンガッシャン鳴り響きます。

ネパールのジムと日本のジムには大きな違いがあるんです。

日本のジムは皆さん黙々と一人でやっていることが多いですし、ジムによっては会員同士での会話が禁止のところもありますよね。

ネパールには日本のような無言でのトレーニングの文化は全くないんです。

ジムに入るとすぐに

『おはよう!!!今日も元気か?トレーニング頑張ろうぜ!』

って皆が聞いてきます。そして先にジムに来てトレーニングをしている人たち皆にグータッチをするか、握手をするのがネパールのジム文化なんです。

コロナが流行り出してからは握手などを控えるようになりましたが、それでも挨拶は必ずします。

トレーニング時間は人によってまちまちですが、大体1時間くらいです。

トレーニングが終われば、皆家に帰って、シャワー浴びたり、朝食を食べたりして、そして皆さん仕事に向かいます。

朝8時の段階でもう大きな一仕事終わっているのがネパールでの生活です。

ネパールのジムのいいところ

ネパールのジムのいいところは大体のジムにトレーナーさんがいるんですよ。

お金を支払った人はパーソナルでみっちりと指導が受けられるんですが、お金を支払っていない人でも、ある程度の器具の使い方とかトレーニング方法は教えてもらえるんですね。

しっかりとトレーナーが初心者にも教えてくれるので、初心者がジムに行っても何をしたらいいか分からなくなることがないんです。

(私のジムのトレーナー、リテッシュ・サルマ。彼はネパール人でなくインド人なんです)

トレーナーが初心者にもしっかり教えてくれるのでネパールでも分割法でのトレーニングが主流です。

なので『元気?』との会話の後には『今日はどこのトレーニングやるんだ?』との質問が必ずきます。

『今日は脚の日』とか答えると『それは大変だな、頑張ろうぜ!』とか返事が返ってきます。

初心者が最初のジムで何をやったらいいか迷子にならないところも、ネパールで筋トレブームが起こるところでしょうね。

ジム好きネパール人は真面目な人たち

私はネパールのジムが大好きなんです。

朝からトレーニングして身体が目覚めるのもそうですが、ジムに行くといつもと同じメンバーが挨拶してくれるので、メンバーたちと会いに行くためにもジムに行っているような感覚もあるんです。

毎朝トレーニングが終わった後に『明日も一緒にトレーニングやろうな!』って言ってくれて、小学生の時の友達のような感覚なんですよね。

そして、ネパール人は基本的に仕事で残業するという概念がありません。

10時に始まって、定時の5時を過ぎれば一斉に帰ります。

仕事よりも家庭だったりプライベート、健康だったりをプライオリティーにする人たちが多いんです。

ですので、ネパール人たち基本的に週6でジムに行くんです。

朝の6時半から8時までと決まったら、毎日同じ固定メンバーがジムに行くんです。

それでジムを1日でも休もうとするもんなら

『昨日、お前昨日ジム休んだだろ?』

みたいな事を笑いながら言ってくる人がいるんですよ。これを言われるとムカッてするんですよね。

なので「負けたくない!」との思いから、必然的に週6でトレーニングするようになるんです。

ネパール人に負けるものかという根性でネパールで筋トレを続けて…早2年。

ネパールに来る前は筋肉も何もなく脂肪だけであった身体もベンチプレスはMAX120kgまで上げられるようになりました。(身長が190cm体重92キロあるのでMAX数値は参考程度で)

「海外に行くと人生変わるよ!」という言葉はよく聞かれると思いますが、私の場合は

「海外に行ったら身体が変わった。だから人生が変わった」

ネパールで筋トレを始めてから大きく人生が変わりました。特に私の場合は日本でもなく他の国でもなくこのネパールでの筋トレといい部分が大きく人生に影響を与えたと思っています。

これからはこのサイトでネパールと関わるような海外の筋トレ情報を私が発信します。

ものすごいニッチなネパールでのトレーニング事情の発信ですが、日本とは違うトレーニング文化を知ることで新たな気づきになる話を書いていきます。

ネパールのトレーニングの情報から日本の皆様のトレーニングの向上に繋がると嬉しいです。

今後ともぜひ楽しみにしてください!!

ライター
古屋祐輔(フルヤユウスケ)
2017年よりネパールに移住。ネパールでは団体などには属さず個人でソーシャルワーク活動に従事。2020年テレビ朝日系列「こんなところに日本人」に出演。ネパールで暮らしてからネパールのジムに魅了されトレーニングを開始。190cm92kg。ベンチプレスMAX120kg。目標はネパールでボディビル大会に出場。

参考データ・論文

大阪市内のジムの数

https://www.apamanshop.com/osaka/townpage/ranking/town-sports_gym/4/

『ネパールの糖尿病を患う都市住民の身体活動に対する障壁と促進要因』

“Barriers and facilitators to physical activity among urban residents with diabetes in Nepal”

【アマゾンランキング1位 バーベルにもなるダンベル】
次へ
サイト運営者情報
管理人:たもつ
「ダンベルにもなるバーベル」を販売しているWout(ワウト)、IT事業部の「たもつ」と申します。

皆様のお役にたてる、筋トレに関する情報を色々と書かせて頂いております。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事