
最近はジムにも
水素水を置き、集客をはかるジムが多くなりました。
ただこの水素水が本当に良いと説明出来る人に私はあったことはありません。
そんなそんな水素水ですが、果たして費用をかけてまで摂取する必要があるのかを記事を書いていきたいと思います。
まずは、水素水が体に良いとされる理由について、以下のように説明されています。
水素水が体に良い、筋トレに良いといわれる理由
1. 抗酸化作用
水素分子(H2)は、体内の活性酸素種(ROS)と結びつき、これを中和する能力があるとされています。活性酸素種は細胞の酸化ストレスを引き起こし、老化や様々な疾患の原因となると考えられています。そのため、水素水を飲むことで酸化ストレスが軽減され、健康に良い影響を与えると主張されています。
2. 炎症の軽減
一部の研究では、水素が抗炎症作用を持つことが示唆されています。これにより、慢性炎症性疾患や急性の炎症反応が緩和される可能性があるとされています。例えば、関節炎や心血管疾患などの炎症関連疾患に対する効果が期待されています。
3. エネルギーレベルの向上
水素水を飲むことで、細胞内のエネルギー生成が効率的に行われるとされています。これは、ミトコンドリア機能の改善やATP(アデノシン三リン酸)生成の促進によるものとされています。これにより、疲労感の軽減や運動パフォーマンスの向上が期待されます。
4. 神経保護作用
いくつかの研究では、水素が神経保護作用を持つ可能性が示されています。これは、脳の酸化ストレスを軽減し、神経細胞の損傷を防ぐことによるものとされています。アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患に対する予防効果が期待されています。
5. 美容効果
抗酸化作用により、肌の老化を防ぐ効果があるとされています。これにより、肌のシワやたるみを軽減し、健康で若々しい肌を保つことが期待されます。
注意点
これらの主張は、主に基礎研究や動物実験に基づいており、人間に対する明確な臨床効果を示す大規模な研究はまだ不足しています。したがって、水素水の健康効果については科学的な裏付けが十分でないことを理解しておくことが重要です。
では、次に水素水が意味がないという理由をまとめみます。
水素水が意味がない理由
1. 科学的根拠の不足
水素水が健康に有益であるという主張は、しばしば科学的な根拠に欠けています。
水素分子(H2)が細胞内で抗酸化作用を持つとされる一部の研究がありますが、これらの研究の多くは動物実験や小規模な研究にとどまっており、人間に対する明確な効果を示す大規模な臨床試験は少ないです。
2. 体内への吸収の問題
水素は非常に小さく、揮発性が高い分子です。飲用後、体内でどれだけの水素が実際に吸収され、どのように作用するかについては明確な証拠が不足しています。多くの場合、水素は体内にとどまる前に体外に放出される可能性があります。
3. 経済的側面
水素水は高価であり、通常の水に比べて高い価格で販売されています。これは、消費者にとって大きな経済的負担となる可能性があります。一方、科学的根拠に基づかないため、その費用対効果は疑問視されます。
4. 対照研究の結果
対照研究(プラセボ対照試験)では、水素水がプラセボに比べて有意な健康効果を示さないことが報告されています。
これにより、水素水の効果が心理的な要因(プラセボ効果)に過ぎない可能性が指摘されています。
ちなみにプラセボ(placebo)の日本語訳は偽薬となります。
5. 代替手段の存在
水素水が主張するような抗酸化効果は、ビタミンCやE、緑茶などの他の抗酸化物質を含む食品やサプリメントで十分に得ることができます。これらの代替手段は、科学的に効果が実証されており、経済的にも手頃です。
これらの理由から、水素水が科学的に効果的であるという主張には慎重になるべきです。消費者は、信頼できる科学的証拠に基づいて製品を選択することが重要です。
では、基礎的な知識がはいったところで、この記事を仕上げていきたいと思います。
水素分子(H2)の説明を上記にしたので、このあたりも補足として記述します。
通常の水素分子は、生理的状態では体内に存在しません。
しかし、体内で一部の生化学反応を通じて微量の水素ガスが生成されることはあります。
体内での水素ガス生成
- 腸内細菌による生成:
- 腸内細菌は、一部の発酵プロセスを通じて水素ガスを生成することがあります。特に、食物繊維を分解する過程でこのような反応が起こります。
- 生成された水素ガスは、腸管から血液中に吸収され、一部は呼気として排出されます。
- 酵素反応:
- いくつかの酵素反応の副産物として水素が生成されることがあります。例えば、酸化還元反応の過程で微量の水素ガスが生成されることがあります。
水素分子の特性
- 水素分子は非常に小さく、拡散性が高いため、体内に存在してもすぐに体外に放出される傾向があります。
- 水素分子は揮発性が高く、血液や組織中に長時間とどまることは難しいです。
ようは、体内には微量の水素分子が存在する可能性はありますが、これが健康にどの程度の影響を与えるかについては明確な証拠が不足しています。
また、外部から水素を取り入れる(例えば、水素水を飲む)ことで体内の水素濃度が有意に増加し、健康効果をもたらすという主張については、さらなる科学的検証が必要です。
したがって、体内に元々存在する水素分子は極めて微量であり、外部からの水素摂取がどれほどの効果を持つかについては、慎重に検討する必要があります。
水素水が意味がないとこを論理的に考えよう。
上記の通り、水素水が良いと思う理由は
プラセボ効果((placebo))のみとなりますので、この記事を読んでない方はひょっとすると効果があるかもしれません。
筋トレの世界ではエビデンスがなくとも、体感的に良いことを信じやすい傾向があります。
これは筋トレで様々な種目を行う時に、一般的な理論とは違うことをやって上手くいく経験をする人が多いからです。
例えば、ベンチプレスをやる時に肘を開かないように指導されます。
しかし肘を少しだけ開くと重量が上がった。
あまり肘のことをきにしないようにしたら、重量が上がったなどです。
これらの理由は人によって骨格が違ったり、体の柔軟性の違いから生まれるものです。
ただここでいえるので、
しっかりとなぜを追及すると因果関係が全て見えてきます。
一方、水素水は追及しても現時点の科学では証明されていません。
水素水を活性酸素を抑えることで、様々なメリットを享受出来ると喧伝するところが多いですが、
活性酸素をしっかりと抑えたい場合は、野菜や果物をしっかりと摂取すれば問題ありません。
もしくは、その他の活性酸素を抑えるサプリンメント安価で売られていてこちらはエビデンスは十分です。
長々とした記事にはなりましたが、
友人や仲間に説明する時には下記ように説明していかがでしょうか。

そもそも水素分子は揮発性があるから、体内に入れてもすぐに体外にでてします。
活性酸素を抑えたいのであれば、
そしてそれ以上に突っ込まれた場合や、質問された場合は上記の説明を引用してみて下さい。
最後に活性酸素を抑える食事と栄養素を下記に用意しました。
ぜひご活用下さい。
活性酸素を抑える、(抗酸化作用を持つ)食品
特に効果的な抗酸化食品をいくつか紹介します。
1. ベリー類
- ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーなどは、ビタミンCやアントシアニンなどの強力な抗酸化物質を豊富に含んでいます。
2. ナッツと種子
- アーモンド、クルミ、チアシード、フラックスシードなどは、ビタミンEやセレン、オメガ-3脂肪酸が豊富で、抗酸化作用があります。
3. 緑黄色野菜
- ほうれん草、ケール、ブロッコリーなどの緑黄色野菜は、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド(ルテイン、ゼアキサンチン)などの抗酸化物質を含んでいます。
4. 果物
- オレンジ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類は、ビタミンCが豊富で、抗酸化作用があります。
- リンゴ、ブドウ、キウイフルーツなども抗酸化物質を多く含んでいます。
5. ハーブとスパイス
- ターメリック(ウコン)、シナモン、ローズマリーなどのハーブとスパイスは、ポリフェノールやその他の抗酸化成分が豊富です。
6. お茶とコーヒー
- 緑茶、紅茶、コーヒーには、カテキン、フラボノイド、クロロゲン酸などの抗酸化物質が含まれています。
7. 豆類
- 黒豆、レンズ豆、ひよこ豆などの豆類は、ビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質を含んでいます。
8. ダークチョコレート
- 高カカオ含有のダークチョコレートには、フラボノイドが豊富に含まれており、抗酸化作用があります。
9. オリーブオイル
- エキストラバージンオリーブオイルは、ビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富です。
10. 魚介類
- サーモン、マグロ、イワシなどの脂肪の多い魚には、オメガ-3脂肪酸が含まれており、抗炎症作用とともに抗酸化作用も期待できます。
活性酸素を抑えるために重要な栄養素
体内で活性酸素を中和する役割を果たす、主な抗酸化栄養素とそれらを豊富に含む食品を紹介します。
1. ビタミンC
- 主な働き: 強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素を中和します。また、コラーゲンの生成を助け、免疫機能をサポートします。
- 含まれる食品: 柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ)、キウイフルーツ、イチゴ、赤ピーマン、ブロッコリー、パセリ
2. ビタミンE
- 主な働き: 脂質の酸化を防ぎ、細胞膜を保護します。また、免疫機能をサポートします。
- 含まれる食品: ナッツ類(アーモンド、ヘーゼルナッツ)、種子類(ひまわりの種)、植物油(オリーブオイル、サフラワー油)、ほうれん草、アボカド
3. ビタミンAとベータカロテン
- 主な働き: ビタミンAは視力の維持や免疫機能に重要で、ベータカロテンは体内でビタミンAに変換される前駆体であり、抗酸化作用を持ちます。
- 含まれる食品: にんじん、かぼちゃ、スイートポテト、ケール、ほうれん草
4. セレン
- 主な働き: 酵素グルタチオンペルオキシダーゼの構成要素として働き、活性酸素を分解します。
- 含まれる食品: ブラジルナッツ、シーフード(ツナ、エビ)、全粒穀物、卵
5. 亜鉛
- 主な働き: 酸化ストレスを軽減し、免疫機能をサポートします。また、DNA修復に関与します。
- 含まれる食品: 肉類(牛肉、鶏肉)、シーフード(カキ、カニ)、ナッツ(カシューナッツ)、全粒穀物
6. ポリフェノール
- 主な働き: 強力な抗酸化作用を持ち、細胞の酸化ダメージを防ぎます。
- 含まれる食品: 緑茶、紅茶、赤ワイン、ダークチョコレート、ブルーベリー、クランベリー、グレープ
7. オメガ-3脂肪酸
- 主な働き: 炎症を抑え、細胞膜の健康を保ちます。また、心血管の健康をサポートします。
- 含まれる食品: サーモン、マグロ、イワシ、チアシード、フラックスシード、クルミ
8. リコピン
- 主な働き: 強力な抗酸化作用を持ち、特に紫外線による酸化ストレスから肌を保護します。
- 含まれる食品: トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ、パパイヤ
9. ルテインとゼアキサンチン
- 主な働き: 視力を保護し、目の健康をサポートします。特にブルーライトから目を守ります。
- 含まれる食品: ほうれん草、ケール、ブロッコリー、ズッキーニ、トウモロコシ