柔軟性が低下している人は、筋肉量を増やすのが難しいと一般に考えられています。
これはある意味正しいですが、端的に理解してしまうと誤解を生むので
「柔軟性と筋肉」の関係性について詳しく伝えていきたいと思います。
まず、筋肉量の発達は、遺伝学、栄養、トレーニングの強度と量、質や全体的な健康状態など、複合的な要因の影響を大きいです。
その中で
「柔軟性は筋肉の成長とは直接関係ありません」
が、
トレーニングの効果に影響を与える可能性があります。
柔軟性が限られていると、適切なテクニックとフォームでエクササイズを行う能力が下がります。
これにより、怪我のリスクが高まり、トレーニング量が減少し、特定の筋肉群をターゲットにすることが難しくなるという理屈です。
柔軟性が限られているトレーニーがトレーニング中に痛みや不快感を経験することは珍しくありません。これは、モチベーションやトレーニングに悪影響を及ぼすこともいえます。
さらに、柔軟性の低下は可動域にも影響を与え、運動中の筋肉の活性化を制限します。
たとえば、股関節の可動性が制限されていると、スクワットやランジ(レンジ)などの下半身のエクササイズ中に臀筋(でんきん※お尻の筋肉)の活性化が低下します。これは、筋肉の発達の不均衡につながることも考えられ、望ましい筋肉群の発達に向けた進歩を妨げます。
ただし、柔軟性の制限が筋肉の成長を直接制限するわけではないことに注意することが重要です。
柔軟性がない場合は運動技術(トレーニングのテクニック)を調整し、修正された技術を利用することで、柔軟性が制限されている人でも効果的にトレーニングして筋肉量を増やすことが出来ると考えられます。
さらに、定期的な柔軟性と可動性のトレーニングをワークアウト中のルーチンに組み込むことで、可動域を改善し、怪我のリスクを減らし、トレーニングの効果を高めることができます。
まとめ
柔軟性の制限はトレーニングの効果を妨げ、怪我のリスクを高める可能性がありますが、筋肉の成長を直接制限するものではありません。
適切な栄養と効果的な筋力トレーニングプログラムに加えて、定期的な柔軟性と可動性のトレーニングを組み込むことで、筋肉の発達を成功させることができます。
ここで私が言えることは、柔軟性が無い方でも筋肉を付けることは出来るが、柔軟性を下げる行動や、ストレッチなどを出来るにも関わらず、やらないというのは正しい選択ではないということです。