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引き締まった身体に、バランスの取れた筋肉
そんな先輩トレーニー達の姿にあこがれ、筋トレの世界に飛び込んだあなた!
おめでとうございます!
といいたいところですが、こんな悩みはありませんか?
「筋トレより勉強したら?」
「マッチョな人って頭悪そうじゃない?成績に悪影響でないの?」
「今やるべきことは、筋トレじゃなくて、勉強だろう!運動は朝にランニングとかしたらいいじゃん。」
・・・・・・。
確かに筋トレ終わりは爽快感があり、
"自己満足だけ行っている部分があることは否めません。。。⤵"
考えてみると、
筋肉モリモリ = 賢い
というイメージは少ないです。寧ろない方が正しいかもしれません。
高校受験、大学受験、そして次のキャリアのために色々と学ばないといけないことは沢山あります。
そんな時、
勉学に対してひょっとしたら筋トレは悪影響が及ぶのではないかと不安になることもあります。
しかし安心して下さい。
実は世間一般的なイメージとは反対に、
筋トレを行うと頭が良くなることが研究の世界では常識になりつつあります。
今回は筋トレと脳の関係を、その仕組みに至るまで大公開します。
この記事を読めば、身体のかっこよさと、頭の賢さが両立可能なことを納得いただけると思います。
筋トレを行うと本当に頭が良くなるの?
先ほども申し上げた通り本当です。
アメリカやドイツなどで行われた研究で、筋トレを行った人はそうでない人に比べて脳機能の向上が観察されています。
ここでの脳機能というのは、
・⭐物事を覚える記憶力
・⭐同時に複数の概念について考える認知の柔軟性
・⭐物事に集中する抑制制御能力
といった、勉学に関わらず日常生活や仕事でも必要となる基本的な能力のことです。
つまり、筋トレを行うことで
・🌟講義の内容をその日のうちに覚え、テストで良い点を取る
・🌟英語を聞き取ながらスムーズに日本語に翻訳する
・🌟周りの環境に左右されずに勉強に集中する
このような能力を鍛えることができるわけです。
ここまでのメリットがあるならやらなきゃ損ですよね。
「最近テストの結果が良くないな。」
「勉強していても、スマホについ気を取られがちだな」
そんな悩みを解消するため、筋トレを行うことをおすすめします。
具体的な研究事例
ここでは先ほど挙げた能力アップを示す研究をいくつか紹介します。
なんの研究も紹介しないのでは、ただの怪しい記事になってしまいますからね。
ぜひ参考にしてみてください。
記憶力アップを示す研究
アメリカのジョージア工科大学では、被験者46名に対して、パソコンに表示された写真90枚を覚えてもらうテストを筋トレ実施群と未実施群に対して行っています。
結果として筋トレ実施群は60%、未実施群は50%テストで正解しました。
つまり筋トレを行うと記憶力を10%向上させることができたというわけです。
空間認知能力や認知の柔軟性、抑制制御能力アップを示す研究
ゲーテ大学のWilkらの研究では、12の研究論文を分析して、筋トレの即時的な効果を検証しています。
即時的というのは、
何週間にもわたって筋トレを行い、その成果を見るのではなく
筋トレの直後に現れる脳機能の変化を調べたということです。
分析の結果、有酸素運動に比べ、
筋トレは空間認知能力に関してプラスの影響を与えることが分かりました。(p=0.004で有意差あり)
空間認知能力とは、ルービックキューブや知恵の輪のような三次元的なパズルを把握し、解く力といった、立体構造を正確に把握する能力のことです。
同時に、先ほど説明したような、抑制制御能力(p = 0.01)や認知の柔軟性(p = 0.004)の改善も観察されました。
マルチタスク能力の向上を示す研究
Landriganらの研究では、24件の研究データを分析し、複合認知スコアに対する筋トレの効果(SMD 0.71)や認知障リスクの改善効果(SMD 1.28)を報告しています。
複合認知スコアとは、別々の事柄を同時に認識する力のことです。
料理をしつつ掃除を行うといったいわゆるマルチタスクの力です。
つまり、マルチタスクを遂行する力を向上させ、認知症を防ぐといった効果を
筋トレで期待できるというわけです。
以上のようにさまざまな研究で、筋トレによる脳の認知機能向上が確認されています。
筋トレで頭が良くなる仕組みとは
ところでどうして筋トレで頭が良くなるのでしょうか。
普通に考えたら筋トレの時間をとるよりも
ずっと机に向かって勉強した方が頭は良くなりそうですよね。
血流の増加や筋肉から放出される物質がポイントだと研究者の間では指摘されています。
血流の増加
筋トレを行うと、筋肉が第2の心臓としてポンプの役割を果たし、血液を運ぶ力が強まります。
基本的に脳は、血液がいきわたる程、酸素が巡り活性化します。
脳の活性を、血流のMRI画像を通して見たことがある方も多いでしょう。
筋トレといった運動を行うことで血流量が増加することは日本の研究でも示されており、
これが脳の活性化につながっているとされています。
筋トレによって放出される物質
筋トレを行うと様々な物質が体内では放出されます。
東京大学教授の石井氏は、筋トレを行うことによって筋肉から発せられるマイオカインやBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が神経細胞の減少を防いでいると指摘しています。
また、記憶力の向上を示したジョージア工科大学の研究チームは、筋トレというストレス状況に置かれ、テストステロンやコルチゾールといったホルモンが気分を高揚させ、記憶力の向上に貢献したと指摘しています。
人生の中で最高にうれしかった幼少期の経験などは大人になっても覚えていますよね。
感情が昂ると記憶力が高まる証拠です。
このように筋トレによって放出される物質が脳機能改善に役立つとされています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
筋トレを行うことで脳の活性化、ひいては勉学に必要な土台作りに最適であることが分かったと思います。
筋トレ自体が勉強している内容やスキルを身につかせてくれるわけではありませんが、その効率をアップさせてくれることは間違いありません。
勉強につかれたらスクワットをしたり、ダンベルを持ち上げてみてはいかがでしょうか。
参考文献
ジョージア工科大学の研究
https://www.news.gatech.edu/2014/09/30/lift-weights-improve-your-memory
ゲーテ大学の研究
https://dx.doi.org/10.1007/s40279-019-01085-x
筋トレで頭が良くなるメカニズム
東京大学石田氏の発言
https://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/202101220010-spnavido
運動による血流の増加に関する研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jalliedhealthsci/11/2/11_121/_article/-char/ja